タイトル画像からしてジュラシックパーク推しなのは感じて頂けるかと思いますが、あなたはスティーヴン・スピルバーグと言えば何を想像するでしょうか?
年代によると思うのですが、そこそこ歳を重ねた方であれば『未知との遭遇』とか、『E・T』とか、『シンドラーのリスト』、『ジョーズ』などの古き良き名作を挙げるかも知れません。
ただ、正直に思うのが、果たして最低限これは見ておくといいよ! と言われてETとか薦められて、本当に見ますか? というところ。
僕だったら観ません。
面白いんだろうな。でも流石に古いからなぁ。
と思ってどこか億劫になっちゃうと思うのです。
それを踏まえた上で比較的今見ても面白い3作品を今回は厳選しましたので、スピルバーグ監督作品をあまり知らない方はぜひ参考にしてみてください。
世界が震えた『ジュラシック・パーク』
数々の革命を起こしてきたスピルバーグ監督。
以前記事にもした『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をロバート・ゼメキス監督と共に製作総指揮という立場で製作。これはもう革命でした。
公開時期は『シンドラーのリスト』と近く、全然毛色の違った作品ながら、僕の中では超革命だと思う作品、それが『ジュラシック・パーク』です。
初めて見た時、「え、うそ、本物じゃん生きてるじゃん!」ととんでもなく興奮したものです。
今でもシリーズは続いていますが、正直に言ってこの初代ジュラシック・パークと、恐竜が僕らの文明都市にまで乗り込んじゃう2作目『ロストワールド/ジュラシック・パーク』まででお腹いっぱい。
というか3作目以降は惰性感あってそんなに面白くないです。
というのも、スピルバーグが監督してるのは2作目までなんですね。
物語を組み立てるのもスピルバーグ監督は抜群に上手いですから、最近のジュラシックパークしか見ていない方にこそ是非最初の『ジュラシック・パーク』は見て欲しいです。
『プライベート・ライアン』
スピルバーグ監督がアカデミー監督賞を受賞した『プライベート・ライアン』。
冒頭、第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦の凄惨な戦場に否応なしに観客も引きずり込まれる今作。
ひたすら銃弾が飛び交うパニックの極みのようなビーチでの上陸作戦に、唾を飲むのも忘れるほどのめり込んだ記憶があります。
戦争映画というのは色々と考えさせられます。
特に、自身もユダヤ系であるスピルバーグ監督は戦争映画になるとテイストがガラっと変わる二面性を見せるように感じます。
戦争映画に娯楽性を求める方にも、戦争の悲惨さ、虚しさを説く作品を求める方にも、双方におすすめできる名作。
唯一の欠点は物語性が少し物足りないかも。
『レディ・プレイヤー1』
なんだかちょっとスピルバーグ監督も時代とズレてきちゃったかなぁ……と正直なところ僕は思っていました。
そんな中、ガンダムからデロリアンまで色々出てくる妙な映画撮ったぞ?
というのがこの『レディ・プレイヤー1』。
実は最初スルーしてたんです、僕。
またやらかしてるんじゃなかろうか、と思っていたからです。
しかし、観てみてビックリ。
めちゃくちゃ面白いです。
ハッキリ言いまして、完全に時代に追いついているとは言えない設定と世界観と物語ではあるのですが、「もうとりあえず色々ぶっこんでみたから観てみてよ」と言わんばかりのはちゃめちゃな映画。
しかしこれが本当に面白かったです。
じっくりと観て「いい映画だったなぁ」というタイプではなく、強いて例を挙げるならば『トランスフォーマー』シリーズと似た感じです。そういえば『トランスフォーマー』シリーズでもスピルバーグ監督が製作総指揮で絡んでましたね。
なんかわからんけどロボットがガシガシ戦ってガシャンガシャン変形してかっこよかったなぁ、みたいな感覚。
『レディ・プレイヤー1』を観て改めて感じたのが、スピルバーグ監督というのはいつまでも子供心を持ち続けているんだな、ということ。
もちろん多くの映画監督もそういう面はあるのでしょうが、スピルバーグ監督が一番なんじゃないかな、と。
強いてこの『レディ・プレイヤー1』の欠点を挙げるならば、映画好き向けの小ネタが多過ぎて、映画ほぼ観てこなかった方には気づけないところでしょうか。
それこそ、日本のAKIRAとかガンダムとかゴジラとかも知らないような方には多分つまんないと思います。
ガンダムVSメカゴジラが観れる――というワードだけで気になっちゃう方には文句なしでおすすめ。
結局僕もかなり子供なだけかも知れません。
まとめ
世界屈指の有名監督であるスティーヴン・スピルバーグ監督ですが、意外なことに案外アカデミー賞受賞歴が少なかったりします。
『レディ・プレイヤー1』の路線で、もうひと花咲かせて欲しいなぁ、と僕みたいなにわかスピルバーグファンは思うのですが、どうですかね。
まだまだ何かやってくれそうなスピルバーグ監督、これからも予想のナナメ上を行く童心に返れるような映画を撮り続けて欲しいですね。
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