このブログでも海外の方の反応動画まとめ記事などでお世話になっている『鬼滅の刃』。
社会現象化していることは今や誰もが知っている事でしょう。
追記:はい、皆さんご存知の通り、歴代1位になりました。すごいです。煉獄さん、おめでとう! でも映画連発しないでよね! 次は無惨との最終決戦での映画化が理想と僕は思ってます。
僕も早く劇場版を見に行かねばと思っていまして、ようやく平日に見に行くことができたので正直な感想を書いておこうと思います。
因みに僕は小心者なので妻に「一緒に行ってくれ頼むこの通り!」とお願いしたのですが、これだけブームになっているのに妻は全く興味が無いようで、
「やだよ一人で行け。どうせ幽白(幽遊白書の事)と同じようなもんだろ」
と即答されました。鬼のような妻なので、鬼退治の物語はそりゃ嫌いますよね。仕方なし。というか幽白見てたのかよ。
――まず劇場版を見に行くにあたって、漫画版は電子書籍にて無限列車編は読み終えており、アニメ版も当然全て見ております。
ただ普段からアニメや漫画を貪欲に見るわけではないです。映画はかなり見る方だと思うのですが、『鬼滅の刃』に関してはアニメから入ったにわかファンであることは最初にお伝えしておきます。
ここからネタバレ含みますので、絶対にネタバレ勘弁な方はどうかそっ閉じお願いします。
漫画では無限列車編の後の煉獄さんの死でしっかり泣いてしまっており、これが劇場版とかヤベぇな、と思っておりました。
ただ、僕ってかなりひねくれ者ですので、「さぁ泣きなさい! 今ですよ!」って演出から感じちゃうと、逆に冷めちゃったりするんですよね。
正直、この無限列車編からはその「泣きなさい圧」をかなり強く感じてしまってですね、申し訳ないのですが泣けませんでした。
しかし、戦闘の異次元のかっこよさから、むしろ戦闘シーンで涙ぐんでしまいました。
とまぁ、もう言いたいことは言った感ありますが、正直な感想を書き残しておきたいと思います。
特に漫画は読んだけど劇場版は見るか迷ってる方、参考にして頂ければと思います。
展開は漫画に忠実。故に漫画読んだ人には物語上の目新しさはない
アニメの時点で感じていたのですが、制作のufotableは本当に漫画原作へのリスペクトが強くて、かなり忠実に漫画をアニメ化しています。
漫画の展開速度や面白さはそのままに、アニメーションとして盛り上げられる部分を最大限盛り上げていく、という実にプロフェッショナルで理想的な「アニメ化」をしています。
で、この劇場版「鬼滅の刃」無限列車編は、漫画での7、8巻にあたる完全な続きです。
アニメ第一期の26話から続く物語ですから、当然漫画かアニメを見ていない方には何が何だかわからないわけです。
「初見でも余裕でわかる」
みたいに言われてもいますが、僕の正直な感想では初見じゃキツイだろ、と思います。
だって仮に僕が本当に鬼滅の刃を全く知らなかったとしてこの劇場版見たら結構ツライと思うのですが……。
それでもお子さんと見に行ったご両親がハマってしまっただとか、初見だけどボロボロ泣いた、とか凄く聞くので、そこはもう僕にはわからない未知の魅力があるのでしょう。
異なる展開はないが、追加の描写はいっぱいある
主軸となる展開は変わりませんが、新たに盛り上げ要素としての追加カットは沢山あります。
夢の中での描写も伊之助の洞窟探検描写が増えてたり、善逸の禰津子との描写が増えてたりします。
一番うれしかったのは、冒頭の煉獄さんの戦闘シーン(これも夢の中での出来事ではありますが)が追加になっていたことですね。
漫画では最初に煉獄さんがやっつける鬼は一体だったのですが、劇場版ではもう一体煉獄さんがやっつけます。
これは恐らく冒頭でググっと観客を惹き付け、かつ今作の主役である煉獄さんへの感情移入度を少しでも上げておく為かと思われます。
どちらにせよ、ありがとうございます。煉獄の兄貴、クッソかっこいいです。
大丈夫なのか? と思ってた炭治郎首切りシーンもそのままだった
漫画でもちょっと衝撃的だったのが、魘夢の血鬼術によって眠らされてしまうと、現実に戻ってくる為には夢の中で自死をしなければならないというポイントです。
劇場版でもやっちゃうの? と思ってましたが、そこはもちろんufotableですから、何の迷いもなくやっちゃってくれます。
同時に、「子供とか大丈夫なの?」とちょっと思いました。
故にPG12指定なんでしょうが、ほぼ機能していない制限と聞きますし……。
で、僕としてはそのシーン、魘夢によって眠らされる度に自分の首を切って夢から覚めてくる炭治郎ってどんだけ根性あるの?な部分が結構好きでして、そこが面白いポイントとして「自死の恐ろしさ、つらさを想像できるから」だと思うわけです。
子供はきっとそこまでは想像が及ばないでしょうから、大人になって死への理解が自分なりにある程度出来てきたころにもう一度見てほしいと思います。
あとマジに変に勘違いして首切りを捉えないで欲しいですね。
リアル鬼狩りが現れるような事件は本当に勘弁です。
お子さんの年齢にもよるでしょうが、不安に感じる親御さんは一度漫画で7、8巻を読んでから検討するといいんじゃないかと思います。漫画版の描写は全部あると思ってよいので。
⇒電子書籍で安く『鬼滅の刃』を読む方法記事を良ければご覧ください。
戦闘シーンは全部鬼クオリティ。炭治郎、伊之助、善逸、禰津子、煉獄全員カッコイイ。
正直なところ、泣かせにかかってくるだろう事は予想してましたし、ひねくれ者な僕が映画館で一人で泣けるとも思っていなかったので素直に感動できなかった部分は仕方ないと思っています。
それよりなにより、
戦闘シーンの描写はもう異次元でした。
全員最高にカッコイイ。ufotableという会社名を今回の鬼滅の刃ブームで皆しかと胸に刻み込んだことでしょう。とんてもない職人集団ですね。
活き活きとスクリーン上を縦横無尽に駆け回って斬り回って、もう圧倒されました。
禰津子も必死に乗客を守って戦い、伊之助と炭治郎は協力して魘夢に挑む。
それぞれが躍動感たっぷりの神作画で描かれ、これだけでもう十分劇場に来た価値はありました。
炭治郎は当然主人公ですから、見所は沢山ありますし、ヒノカミ神楽発動な胸アツな大技も放ってくれていました。
今回は伊之助との共闘が不思議な組み合わせでとても面白かったですね。
叫びまくってるのも相変わらず笑
で、感動系お泣きなさいシーンでは全く泣けなかった僕が、つい涙ぐんでしまったシーンがいくつかありまして……。
1つ目は、善逸が禰津子を助けに来るシーン。
もうね、僕善逸大好きなんです。
その善逸がピンチの禰津子を救うべく、車両を貫通するかの勢いで稲光と共に駆け抜けるあの描写に心震えて目頭が熱くなりました。
ギャグシーンは基本ダダスベリしてますしやかましいだけですが、雷の呼吸は本当かっこよすぎると思うのです。
そのギャップですよね、善逸の良さは。
ただ、ちょっと善逸の出番が少なかったのが不満です。といっても仕方ないんですけど。
善逸って寝てたり気絶してたりしないと覚醒しないじゃないですか。
あの設定が善逸の活躍の場を狭めてしまっているのは明白でして、この無限列車編の段階では炭治郎もまだいまいち善逸の雷の呼吸について知っているわけではない雰囲気ですし、なんかモヤモヤします。
ただ、だからこそ善逸の霹靂一閃が活きる、とも言えます。
じれったくて、モヤモヤするんだけど、鍛え抜かれた唯一の型である「雷の呼吸壱の型」をぶっ放す快感。あぁ、善逸好きです。
で、凄すぎて涙ぐんだシーンもう1つが、煉獄さんの戦闘シーン全般です。
圧倒的にイケメン過ぎました。
アニメで最初に見た時は、「うるさい見た目の柱だなぁ」ぐらいにしか思っていなかったのですが、漫画を読み進めて惚れて、劇場版での鮮やかで凛とした立ち姿と色彩にさらに惚れ、刀を構える姿に心は蕩け、戦闘シーンでの力強さと後輩を思う心に燃やし尽くされました。
無限列車編はやはり煉獄杏寿郎の為の映画なのです。
今更ですが、なんで煉獄さん死んじゃう設定にしたんですかね。
もうしばらく引っ張って、無惨との最終決戦で死ぬ設定で良かったと思うんですが。
――それはともかく、映画クライマックスの猗窩座(あかざ)との死闘はもう心震えまくって、その圧倒的で神々しいまでの絵力と煉獄さんのかっこよさに涙ぐみました。
もう大満足。
煉獄さんの最期についての描写は、冒頭でも触れたようにあまりにも泣きましょう演出だったので泣けませんでした。
でも家で一人で観たら超泣くのかも。
僕も鬼の一人なもので。天邪鬼、です。
まとめ:戦闘シーンは神。それだけで迷わず見に行くべし
戦闘シーンでのアニメーションのクオリティのヤバさ。それだけで僕はこの映画は見る価値があると思いますし、主要キャラに推しキャラがいるなら満遍なく活躍してくれるので悔いはないでしょう。
ただ、あえて苦言を呈するならば、予備知識ゼロの初見じゃツライと思いますし、完全な続き物なので映画単体として考えたら微妙なのではないかと思います。
やはり漫画の長い本編の中の一部分であることから、しっかりと映画として起承転結練られた物語ではなく、そもそも作られ方が根本から違うと思いますので。
コロナ禍での様々な要因も重なり、スマッシュヒットとなっている劇場版「鬼滅の刃」無限列車編。
どこまで興行収入が伸びるのかも大注目されています。
もしこの記事を、漫画は読んでいるけど映画まで見に行くべきか迷っている方が読んでいるのであれば、絶対に見るべきと言っておきます。
劇場の巨大スクリーンでの大音響、そして頭おかしくなりそうなぐらいの大迫力での神アニメーション。
これは見ておかねば損です。
まだ観ようか迷っているって?
ではついに解禁された、むしろこっちが本編とも言える猗窩座と煉獄さんの格闘シーンが追加された新しいPVを見て下さい。これ見たら2度目行きたくなってしまうし、見てない人はマジで行きたくなると思います。
この作品が今の沈んだ世情の中で明るい話題になっていることは間違いなく、またこれだけヒットする為には作品のクオリティが高いことは大前提であり、また多くのファンとにわかファンが見に行く事で映画館を救うことにも繋がっていくわけです。
シネコンが異例の決断をして全集中上映をしてくれている今、是非劇場へ行って見ておきたい作品であると思います。
海外でも来年には公開されるところがあるようですし、海外の人達がこの劇場版の戦闘シーンを見て大興奮する姿が今からすでに楽しみです笑
今、本気で二度目行こうかどうか迷ってます。新しいPVあんなんズルイわ……。
※追記:いよいよ最終巻である23巻が発売されました。
もし最終巻だけが読みたい方は、U-NEXTの31日間無料トライアルに参加することで600ポイントが無料でもらえ、そのポイントを使用して完全無料で23巻が読めてしまいます。
とりあえず最終巻だけ電子書籍でも良いから読みたい!という方は本当に無料で読めますし、せっかくなので映画やドラマも31日間見放題で楽しんでみてください。
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