最低限男性も知っておきたい生理のこと

最低限知るべき生理のこと

普段生活していてもなかなか意識できない女性特有の生理現象である生理(月経)。

あなたが男性だった場合、果たしてどれぐらい女性の生理についての知識を持っているでしょうか?

非常にデリケートな話題であるだけでなく、女性側もなかなかオープンにはしませんし、恥ずかしさもあるので隠された秘密となってしまっています。

もちろんそれを強引に聞き出したりすることは絶対にやってはいけないことです。

しかし、知っておかねば仮に女性が生理で苦しんでいる時に助けることが出来ません。

そこで今回は、最低限知っておいたほうが良いであろう女性の生理のことです。

生理は妊娠する為に女性に備わっている仕組み

妊娠した女性イメージ

生理というのは平均して12歳頃から女性に起き始める現象です。

思春期になり女性ホルモンが分泌され始め、女性が女性へと変貌していく過程で女性の内側も子供を作れるように変化していくのです。

約一か月に一回起こります

それはほぼ毎月一度(平均して28日おきに)訪れ、個人差が大きいのですが平均して50歳ぐらいまで続きます。

その約28日の生理周期が月の満ち欠けの周期と酷似していることから、日本のみならず世界中で月と生理とは結び付けられることが多いのです。

毎月毎月、女性は生理で大変な思いをしているのです。知っていましたか?

子供を育てる部屋作りが生理です

よく生理の説明で言われるのが、子供を迎え入れる為の部屋作り、というもの。

過去に書いた妊娠する為の知識という記事が書いたので参照してほしいのですが、妊娠するのって結構難しのです。

女性の身体のホルモンバランスは刻々と変化しており、そのホルモンバランスに導かれるように女性の子宮内では以下のような変化が起きます。

子供を迎え入れる為の部屋作り⇒卵子スタンバイ⇒精子が来ずに妊娠しなかった場合、次の部屋作りの為に取り壊し⇒血と共に排出⇒繰り返し

これらのサイクルをスムーズに導く上で大切な女性ホルモンというのは、ストレスや睡眠不足などの影響を受けやすく、ちょっと凹む日々が続いたりすると生理がなかなか来なかったり、逆に早く来すぎたり、血の量が多くなってしまったりという様々な不調の原因にもなります。

「生理が来た」ってどういうこと?

次に、女性の言う「生理来た」というのはどういうことなのでしょうか?

説明してきたように、本来は女性の子宮内で起きるサイクル全体が生理(月経)なのですが、一般的に女性達が言っている「生理来た」は、血と共に子宮内で作った部屋を壊して外に排出する現象の事を指していることがほとんどです。

男性は、「生理来た」と言われたら女性を極力労わってあげましょう。

何しろ女性の下半身では血と共に子宮内膜(作った部屋を壊したもの)を排出する作業が行われており、それには多くの場合痛みを伴うのです。

なぜ生理が来ると痛みや体調不良が起こるのか?

女性の生理に対して体調が悪くなるイメージは男性も持っているかと思います。

なぜ生理が来ると痛みや体調不良が起こるのかというと、主な原因は血を排出しようとする子宮の収縮運動と、ホルモンバランスの変化による身体全体への影響です。

よく女性が男性に生理のツラサを伝える為に様々な例えをしますが、腹痛とも違う独特の子宮の痛みというのはそれはそれは痛いようです。

僕も当然完全に理解することは出来ないわけですが、僕の妻も「腹をタコ殴りにされる痛み」だとか「何かでチクチク刺されまくってる痛み」などと言っています。

さらに痛みだけではなく、ホルモンバランスが乱れることで頭痛、めまい、吐き気、悪寒、だるさなどなど、多くの不調が起こります。

生理前のイライラにも気を付けて

生理本番もそのように女性は大変なわけですが、生理前も精神的に不安定になりやすいです。

「私生理前だから」と女性が言っている場合は要注意。

一番男性も影響を受けやすいのが、やはりイライラしやすくなることでしょう。

僕の妻も生理前には人格が変わったかのようになるので(我が家ではデビルモードと呼んでます)、男性はうっかり失言は極力避けるように気を付けないと痛い目に遭います。

また、生理前にイラつく女性は「とにかくイラつく」状態で、そこに理由なんてものはありません。

故に、怒りだした女性に対して反論でもしようものならもう大変。

修羅場ってやつです。

可能な限り男性は生理前であることを受け入れ、怒っている女性に決して反論することなく静かに聞き入れましょう。

悔しい気持ちもあるかも知れませんが、生理前で怒り出した女性は理不尽な神様みたいなものだと割り切れないと、大体大けがしますので。

僕の勝手な推測では、別れ話は生理前に起きやすいと思っています。

生理は個人差が非常に大きいという事も知っておくべき

生理が一緒くたに語れないのは、女性一人一人、それぞれが違う生理を経験している、ということ。

女性同士でさえ、生理の話で分かり合えないことも多々あるぐらいです。

具体的に言えば、

ある女性は生理がとても軽く、体調不良もほとんど起こらないし生理時の血の量も少ない。

しかしその女性の友人の女性は、とても生理が重く、仕事に行くのもツライぐらいに不調が色々と起きてしまう。

するとその二人が生理について語りあったとしても、生理の軽い女性は

「生理ぐらいで休みたいなんて言っちゃだめだよー」

などと言っちゃったりするわけです。生理の重い女性からしたらなんちゅう事を言うのか、と思っちゃいますよね。

このように女性同士ですら全然生理の症状が違うわけで、そこに生理を経験したことのない男が知ったかぶって入り込む余地など全くないわけです。

生理中の女性に男性ができることは少ない

では生理で苦しむ女性に男性が出来ることはあるのでしょうか?

結論から言えば、極めて少ないです。

いつもより少し優しくする。

生理用ナプキンを買いに行ってあげる。

いつもより少し優しくする。

女性がイライラしていても決して反論しない。

いつもより少し優しくする。

料理や家事を率先してやってあげる。

そして、いつもより少し優しくする。

生理前から生理中の女性はとても感情の起伏が激しくなっているので、それぞれの女性に合わせた対応を男性側が習得していくしかありません。

余談ですが、昨晩僕の妻は生理前で超イライラしており、皿洗いの仕方にめちゃくちゃケチつけられたのでつい言い返してしまい、修羅場でした。

気を付けましょう。

軽々しく生理のことは言うべきではない

生理という現象に個人差が非常にあることはお伝えしましたが、同時に女性それぞれが生理への異なる価値観を持っています。

「生理をもっとオープンにするべき」

と考える女性もいれば、

「生理は今まで通り隠されたものであればよい」

と考える女性もいます。

海外ではオープンだよ、なんていう意見も見ますが、それも決して全員がオープンにすべきと思っているわけではなく、海外であろうがなかろうが、生理についてオープンにすることを嫌がっている女性というのは沢山いるのです。

閉鎖的である日本ではなおさら。

例えば最近では、男性漫画家である小山健さんの『生理ちゃん』が大ヒットしました。

生理ちゃん-小山健(著)Amazon

僕も読みました。

面白可笑しく生理を擬人化し、男の僕でも「ほう、そういうことなのか」などと感心しつつ読めたのです。

しかし、一部大絶賛の声がある一方で、「ふざけすぎ」「生理をなめてる」「結局は生理を知らない男が描いた漫画」などという酷評も多く、いかに生理がデリケートで難しいジャンルであるかがよくわかります。

とにかく、多くの女性は生理の事を突然聞かれたりすればまず間違いなく「キモイ」と思いますから、男性は軽々しく生理について触れるようなことはしないように心がけましょう。

ちなみに、

「もしかして生理中?」

のような言葉は、言ってしまいがち、かつ最も嫌われる言葉なので本当に気を付けて下さい。

今のご時世だと一撃セクハラ案件です。

まとめ

生理について最低限知っておいた方が良い知識、いかがでしたでしょうか?

これを知ったとしても、自慢げに女性に話すようなことは絶対にしてはいけません。

ただ胸の奥に留めておいて、つらそうな女性がいた時に少し優しくしてあげられればパーフェクトだと僕は思います。

因みに僕が生理のことをちゃんと知ったのは結婚してから。

それまではほとんど無知でしたから、今思えばあの時の彼女は生理で苦しんでたんだな……のような後悔があります。

早いうちに知っておければきっともっと優しくできたのに。

ぜひ、男性も最低限の知識ぐらいは早い内に知っておきたいものです。

何しろ女性達は男性にわからぬよう、人知れず毎月苦しみ、戦っているのですから。

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