普段何気なく使っている商品や、普段通っている道などに実はしっかりと掲げられている警告表示、それがハザードシンボルと呼ばれるものです。
ハザードシンボルと聞くとあまり馴染みが無いかも知れませんが、とにかく警告表示であると覚えておけば良いかと思います。
例えば日本でも比較的多くの方が知っているのが、バイオハザードのシンボル。
バイオハザードは同名のゲームから認知度は広がり、その特徴的で不気味なハザードシンボルと共に有名になりました。
もちろんハザードシンボルというものは具体的に人に起こり得る危険を教えてくれるものですので、ゲームの代名詞のようになってしまうのは本来は危険なことなのかも知れません。
今回は、これは知っておいた方がいいんじゃないか、と思われるハザードシンボルをご紹介しますので、しっかりと覚えて、もし見かけた場合は「そういう危険があるんだ」と理解できるようにしておきましょう。
最低限知っておきたいハザードシンボルの種類と意味
バイオハザード(生物学的危害)
まずはバイオハザード。
病院や研究施設から出される廃棄物などの人体に被害を与える有害生物による危険がある場合に掲示されるシンボルがこのバイオハザードシンボルです。
細菌であったり寄生虫であったり、とにかく危害を与えてくる原因が生物である場合に用いられます。
主に病原体を扱う研究施設、病原体を運搬する容器などに使用されています。
注意・警告
道路でも見かけることの多いビックリマークの標示。
これには幅広く注意喚起から警告まで様々な意味が込められています。
基本的にはシンボルとセットで文字が添えられていて、どんな危険があるかが書かれていることが多いので、しっかりとその危険性は理解しておく必要があります。
何にせよ、ビックリマークの標示があったら「何かしらの危険がある」事は間違いないので慎重になるべきです。
道路標識、薬品、様々な商品まで幅広く使用されています。
放射線・放射能
放射能による汚染や、病院のレントゲン室などでも見かける標示が放射線・放射能のシンボル。
普通にお散歩していて見かける――なんてことは恐らく無いとは思いますが、もし見かけた場合には見えない放射線によって人体に悪影響を与える可能性がありますから迂闊に近づかないようにしましょう。
アクション映画好きだと大体敵役が所持しがちな爆弾なんかに付いているイメージをお持ちかと思います。
イーサンハントになんとかさせろ!
放射能汚染地域への看板、レントゲン室、放射線物資運搬容器などに使用されています。
毒性
放射能、バイオハザードと並んで映画などでもよく見かけるのがこの毒性シンボル。
ぱっと見でもヤバイのがわかる、ある意味で最高にわかりやすいシンボルです。
海賊ではありません。
薬品類に標示されている事も多く、とにかくこのドクロマークを見かけたら慎重に取り扱う必要があります。
※↑こちらがGHS(国際的に統一された危険な化学品等に標示するシンボル)の有毒化学品のシンボル。
なぜ危険なのか?
ということまでしっかり理解した上で使用するべきです。
化学薬品などに主に標示されています。
高電圧・感電の危険
送電線や電力施設などに標示されているのが、高電圧や感電の危険を知らせるこのシンボル。
家庭内だと100Vから200Vの電圧ですが、屋外の電力施設などでは高電圧(交流で600V以上、直流で750V以上)という非常に危険な電気が流れています。
これは当然感電した場合には死亡する事もありますから、高電圧シンボルを見かけたら迂闊には近づかない方が良いでしょう。
鉄塔・送電線・電気関連施設などに主に標示されています。一部高電圧機器にも。
爆発性
こちらは爆発性を表すシンボル。
衝撃や刺激を加えることで、爆発する危険性のある非常に怖いシンボルです。
主に化学薬品や火薬などに標示されていますので、科学実験をする際には必ず調べて理解する必要のあるシンボルでしょう。
シンボル自体も明らかに爆発してますからわかりやすいですね。
化学薬品や火薬などに主に標示されています。
可燃性
一度は見たことがあるハズの可燃性シンボル。
可燃性シンボルがあるということは燃えやすい物であるという意味ですから、ちょっとした引火がとんでもない火災に繋がる危険性があるということ。
可燃性シンボルのついているものを扱う時は特に注意しなければなりません。
案外シンボルがついていても見ない事って多いですよね。
これからはしっかりチェックするようにしましょう。
薬品類から、塗料やクリーナーなど幅広く標示されています。
腐食性
なんとも恐ろしい絵が描かれている腐食性のシンボル。
腐食性とは、金属や人間の皮膚を溶かしてしまう性質を持つもののこと。
さらには刺激性も併せ持つ事が多い為に、気化した腐食性薬品などを直接見ていたりすれば視力に支障を来す可能性も。
このシンボルがついているものを見かけたら本当に慎重に取り扱いましょう。
化学薬品に主に標示されています。
まとめ
意味を知っておくことも当然大切なのですが、それ以上にまずしっかりチェックするクセをつけたいですね。
僕も仕事で薬品類を使うことが多いのですが、全然見ません。
危険な薬品であってもドバドバ素手で使用し、気分が悪くなったり手がものすごく荒れたりすることもあります。
本当に、今後は気をつけて、まずはしっかりとチェックするようにします。
何気なく使っている商品でも、思わぬ危険性を持っていたりするので、これを機にあなたも是非警告シンボルをチェックするクセをつけてみて下さい。
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