人間の誰もが一度はバッタリ遭遇してしまい焦ってしまう猫の会議や集会。
人間にも色々あるように、猫にも色々あるのは当然のこと。
普段はにゃあにゃあと可愛くしてくれている猫達の、束の間の仲間との大切な時間はなるべくなら邪魔しないであげたいところです。
今回は、最低限覚えておきたい猫の会議・集会の行われやすい場所と時間帯をご紹介。
現代の猫会議・集会は昔よりもヘビーな内容になっているという事実
まずお伝えしておきたいのが、一昔前ののんびりした雰囲気の猫会議は今ではほとんど開催されなくなっています。
理由は、自由に外出できない猫が増えてしまったことと、それに対して猫達も強い危機感を持っているからです。
悠長にお喋りしているだけの集会は昔のこと。
今はただでさえ会える機会も少ない為、もし集まる機会を作れれば徹頭徹尾真剣に議論を続けます。
最近の猫会議の主なテーマは、地域に関わらず格差社会についてがほとんど。
戸建てが主流で呑気に庭先に捨てられた魚の食べ残しを貰えるような環境は少なく、ガチッと囲われて暮らすか、人の相手にもされない野良猫として厳しい環境を生き抜くかのどちらかに振り分けられてしまうのが現状です。
生活レベルの格差が人間社会同様、猫社会にも重くのしかかっているのです。
重要な会議を開く場所は?
そのように最近では重いテーマでの会議の多い猫会議。
この記事タイトルには「集会」とも記載していますが、残念ながら気楽に集まる雰囲気の集会と呼べるようなものは一部地域を除いてほとんど見られなくなっています。
そんな重い会議ですから、人間には極力聞かれたくありません。
そんなこと言っても猫に何が出来るのか?
と人間のあなたは思うかも知れませんが、日本だけでも1000万匹以上の猫がいます。
それら猫が、もし仮に一斉に人間に反旗を翻したら……。人間など、捕食動物でもある猫にネコそぎ食べ尽くされてしまうかも知れないのです。
話を戻します。
とにかく、極力人間に知られずに会議をする為に主に使われる人気スポットは「橋の下」です。
雨風も凌げて、密談にも向く。
特に、橋の上は高速道路や鉄道路線であるようないわゆる高架下は人気です。
猫達は会話に声を使うのではなく、「喉鳴り」を使います。
ゴロゴロ、と現されることの多いあの音です。
猫は五感の中で聴覚が最も優れており、耳を左右別々に動かす事もできます。
さらに指向性マイクのようにピンポイントに音を拾う事が出来るので、喉鳴りの会話でも十分成り立ち、それだけでなく同時に周囲の気配にも耳をそば立てられるのです。
人間が通る時だけは「にゃあー」と可愛く鳴いていかにも他の猫と喋っているように見せますが、あれは対人間用のカモフラージュです。
ただし、当然ですが人通りの多いところを選ぶほど猫はバカでは無いので、それこそ滅多に人など通らない橋の下を選んでいます。
猫会議の開かれることの多い時間帯は?
次に時間帯です。
一般的には猫は夜行性で、特に夕方頃が最も活発に活動する、とされています。
しかし、猫達も時代に合わせて会議の時間帯を変えて来ました。
今最も人気の時間帯は、お昼ど真ん中、つまり正午ごろ。
意外かも知れませんが、夜に出歩けない猫が増えた事、深夜は喉鳴りも響きやすい事(これは茨城県のとある猫が指摘した事を発端に議論になり、多くの猫によって検証もされました)、人間が最もお腹を空かせ猫に興味を持たない時間帯であることなどのことから、猫達によって自然とそうなっていったようです。
ちなみに僕は1度だけ、高架下で会議をする猫の達にバッタリと出くわしてしまったことがあります。
ちょうど休憩室が埋まっていたので外でひっそりとコンビニ弁当食べよう、と思っていたのです。廃病院近くの、本当に人気の無い高架下を選んだのですが、それが逆に猫の会議場所とピッタリ合っちゃったのでしょう。
輪になって10匹ほどの猫が座っており、僕がそこへ行った途端、皆一斉に毛繕いを始め、さらに大きめの三毛猫が僕に聞こえるぐらいの大きさでチェ、と舌打ちしました。
その日の僕は一日中凹んでいました。まさか猫にまで舌打ちされるとは思いませんでしたからね。
まとめ
猫さん達を邪魔しない為にも、正午あたりに人気の無い橋の下へ行かないようにする。
最低限それだけ覚えておけば、猫に恨まれることもないでしょう。
最後に、最近猫界の議題でホットなものをいくつか紹介して終わりたいと思います。
・ペットショップの猫を救出する為の組織が作られつつある事について(この話題が出ると主に地域毎のペットショップ見取り図を眺めてやいのやいのにゃいのにゃいの言い合う展開になる)。
・タワマン猫ら溺愛隔離系猫との連絡を取るためのインフラ整備が整いつつある件について(主に糸電話式での通信網を貼る工事が進んでいるものの、豊洲筆頭に湾岸エリアが風が強過ぎて難航している点をにゃあにゃあ言い合う場になりがち)。
・ミュージカル映画『キャッツ』は内容はしっかり面白かったのに人間が演じたから駄作になったという猫界の常識について(主にテイラー・スウィフトは人間にしておくにはもったいない逸材にゃ、という話になりがち)。
猫の話だと馬鹿にしないようにしたいところ。
何しろ猫は古くから言われているように、猫をかぶっているわけで。
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