手軽に買えて、手軽に食べれて、食べた後の皮はクルマをスピンさせることもできちゃうという実に無駄のない最強のフルーツ、それがバナナです。
僕は朝ごはん代わりにバナナとヨーグルトにハチミツをかけてよく食べるのですが、あんなに美味しいフルーツを嫌いな人がいるとは到底思えません。
と、言いたいところですがぼくの妻がバナナめっちゃ嫌いみたいです。本当に食べたところを見たことがありません。
以前記事にもした、オートミールにぶちこんでも最高にバナナは美味しいです。
とにもかくにも、栄養補給によし、朝ごはんによし、健康にもよしなバナナについてあなたはどれぐらい知っているでしょうか?
というわけで今回は、みんな大好きバナナについての最低限知っておきたい知識とトリビアをご紹介します!
普段何気なく食べていたバナナも、この記事を読んでからだともっと違う見方が出来る様になるはずです。
バナナについての基礎知識
バナナは熱帯で作られる
バナナは主に熱帯地域で作られます。
世界中では2016年時点でのデータですが、年間で1億5000万トン近いバナナが生産されています。
果物バナナではインドでの生産量が最も多いのですが、インドは輸出用ではなく自国で消費する用の生産が主であり、日本にも来るような果物バナナのほとんどがフィリピンなどの東南アジアからのものです。
日本の輸入バナナの8割はフィリピンからのものだそうです。もうほぼフィリピン!
日本でも生産はされていますが、気候条件、地理的条件の都合上ごくごく僅か。
こればかりは仕方なさそうですね。
栄養バランスの良いバナナ
朝バナナであったり、仕事前バナナ、勉強前バナナ、テスト前バナナなど、何かの前にバナナを食べると良い——という話は聞いたことありませんか?
もちろんそのようにバナナが言われるのには理由があります。
それはバナナには良質な糖分が含まれていて、非常に良いエネルギー源となるからです。
ブドウ糖、果糖、ショ糖などの糖質が含まれており、それぞれの糖質が時間差でエネルギーに変わることで腹持ちが良くなったり、急に血圧が上がってしまうのを防いだり、素早くエネルギーとなる糖質は即効性のある栄養源となります。
他にも、バナナ1本のカロリーは、ご飯1杯、または食パン1枚の半分以下という低カロリーであったりもします。
バナナ1本で80kcalほど。ただし食べやすいのでバクバク食べたらすぐにカロリーヤバイことになります。
さらにさらに、バナナはミネラルの中でも特にカリウムが豊富なフルーツでもあります。
カリウムは塩分の排泄を助けたり、高血圧になるのを防ぐ効果があるのですが、このカリウムがバナナ1本あたりに360mgほど含まれ、これは納豆1パックよりも多かったりするのです(カリウムだけ見れば)。
他にカリウムが多く含まれている食べ物と言えば、ホウレンソウや春菊、かぼちゃなど。
しかしそれら野菜が苦手な方でも、バナナなら食べられる!という場合には大いに助かることでしょう。
まぁ、野菜嫌いな人がカリウム摂取量に神経質になったりはしないような気がしますが。
バナナの食べ時はシュガースポットが出たら(または好み)
バナナは収穫したばかりの頃は緑色をしています。
それが次第に熟していき、僕たちがスーパーやコンビニで買う時に大体ちょうどよい色になっているように微調整して売りに出されています。
もはや誰もが知っている知識かも知れませんが、バナナが最も甘くなっている時というのが、黄色く色づき黒い斑点(シュガースポット)が現れ始めた時。
ただ、甘さはすごくても歯ごたえが無さすぎるなどの理由で苦手な方もいるでしょう。
僕がそうです。
僕は、結構しっかり熟す前の固いバナナの食感と味が好きだったりします。
つまり、最高の甘さでなくとも自分の好きなタイミングで食べればいいよね!ということです。
バナナの保存方法は?
地味に保存するのが難しいのがバナナ。
基本的には熱帯で育つ果物ですから、低温な環境は苦手。
その為、できれば常温で保存しましょう。
バナナは13度以下の低温環境だと追熟が起きなくなります。もし冷蔵庫に入れて保存する場合には、常温である程度の色味に追熟させてからにしましょう。
ただし夏場などは傷んだり変色しやすくなるので、1房ごとに分けてビニールに入れ、冷蔵庫で保存すると長持ちさせられます。
また、バナナを冷蔵保存する皮が変色して黒くなってしまうことがあります。
それは熟成が進行しまくったとかではなく低温障害による変色です。
また、常温保存する時のコツは、なるべくバナナ自体が地面に接地しないようにすると傷むのを遅らせられます。
ベターなのはバナナのアーチが上向きになるように山型に置く。
ベストなのは吊るす。
バナナ大好きさんはバナナスタンドで吊るしてどうぞ。
バナナについて知っておきたい雑学
バナナの花は結構気持ち悪い
普通に暮らしてバナナを買うだけだとおそらく一生見ることはないであろうバナナの花。
しかしこれはぜひ見ておいた方が良いです。
なかなかのキモさ。
夜道にこんなの出てきたら「うひゃあ!」とか言って腰抜かしそうです。
因みにですが、バナナはかつて日本では芭蕉(ばしょう)と呼ばれていたこともあります。
バナナは分類上バショウ科バショウ属の植物という分類なので間違ってはいないのですが、バショウ属全てが食用のバナナではないですのでちょっと雑な呼び方な気はします。
また、芭蕉は「芭蕉精(ばしょうのせい)」という妖怪画が描かれていたりもするのですが、確かにこの花見たら大納得です。
一般的に日本で食べれるバナナは「キャベンディッシュ」という品種
世界で作られているバナナのおよそ半数は、キャベンディッシュというバナナの品種です。
日本で食べられるフィリピン産のバナナを始めてとする甘いバナナもほとんどがキャベンディッシュ。
キャベンディッシュというキャベツみたいな名前は、1800年代にバナナを栽培し財を成したウィリアム・キャベンディッシュさんという人名が由来です。
日本が輸入するフィリピン産バナナのほとんどがキャベンディッシュであることから、キャベンディッシュを別名で「フィリピンバナナ」と呼ぶこともあるようです。
フィリピンでは、実はキャベンディッシュ種のバナナよりも、ラカタンという品種のバナナの方が人気があるようです。キャベンディッシュよりも酸味が強くて全体的な味も濃く、形は若干小ぶり。日本ではドールが販売しているようなのですが、「フィリピン産」と書かれているのみだったりしてわからず。ラカタン種気になる!
エチレンガスを出す果物と一緒に置いておくと熟成が爆速で進むので注意
これ、僕もやっちまったことあるんです。
僕がやってしまった果物というのは、リンゴです。
リンゴとバナナが家にあったら、隣に置いておきたくなりませんか?
フルーツ! って感じで映えるじゃないですか。
と、本当に物凄い速度でバナナが熟成しちゃいます。
リンゴが発するエチレンガスで、バナナの追熟が超捗っちゃうわけです。
何日かかったかは覚えていないのですが、本当にビックリする早さでバナナが真っ黒になってしまったのを覚えています。
エチレンガスを多く発生させる食材としては、
リンゴ・梨・メロン・柿・アボガド・ブロッコリー
が特に多く出すようなので覚えておきましょう。
意図的にバナナの熟成を促進させる為に隣に置きます――というようなハイレベルなバナナーでない限りは、なるべくバナナの近くには上記食材は放置しない方が良いでしょう。
黄色いバナナの輸入は禁止されている
ていうかさぁ、面倒だから最初っから黄色く熟したバナナを輸入しちゃえばいいじゃん!
と思ったあなた。
それは出来ないのです。
植物防疫法というのがありまして、熟したバナナを輸入しちゃうとそれに虫などの日本の農作物に悪影響を与えるナニカがついちゃってる可能性が出てきてしまうから、熟す前のバナナの輸入しか許されていないのです。
熟す前の緑のバナナを輸入して適当に放っておけば黄色くなっていくかと言えばそれもまた違うのです。
ムロ(室)と呼ばれる施設の中で、エチレンガスの量をしっかり管理してじっくりと熟成させていくという、なかなかに手間のかかる作業を経て僕たちはあのバナナを食べれているのです。
まとめ:手間もかかっているあの美味しいバナナがこんなに安く買えるこの国は恵まれていると思う
バナナの知識、あなたの知らないこともあったでしょうか?
実は手間暇かかっていて、それでも僕たちはかなり安く買えているバナナ。
実にありがたいことです。
次にバナナを食べる時には、ちょっと品種のことや熟成のこと、そして花のキモさやエチレンガスでの熟成の事などを考えながら食べてみてください。
きっといつもよりも味わい深いバナナが食べれるはずです。
最上級のバナナを食べたければドールの極撰をどうぞ↓
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