このブログでのギャンブルカテゴリ内の記事では触れて来ましたが、かつて僕はギャンブルに注ぎ込み熱くなった結果、約100万円の借金を背負うことになりました。
この金額を少ないと思うか多いと思うかは人によって違うでしょうが、自分の成長のために投資したお金とは異なりシンプルに自分のダメさが招いた負債でしかありません。
借金の不思議なところは、ある程度の額を借りてしまうと突然急激に麻痺してしまい「いくら借りてもいいや」のような開き直り状態に入ってしまうことがあることです。
当然僕も、最初は十万円借りた時点でものすごく後悔していましたし、「母ちゃんごめんよ」と実家の母親のいるであろう方角に手を合わせて謝るぐらいの罪悪感は持ち合わせていました。
しかし悪魔的ギャンブルはちっぽけな人間の理性などすぐにぶち壊してしまいます。
勝負に負け続け熱くなり、取り返そう取り返そうと繰り返し借り入れしていくうちに、気づけば金額は50万、60万と増えて行き、最終的には100万円となっていったのです。
僕が借りていたのは4社ほどで、最も多くの金額を借りたのがアコムでした。
はじめてのアコム。
今でもCMが爽やかに流れていますが、どういう神経のやつが作ればこんな爽やかで素敵なCMが作れるんだ?(その陰で返済に苦しみもがく多くの人々が……)と、正直なところ感じます。
まぁこれはアコムだけでなく全ての消費者金融系CMに言えることですが。
逆に疑問なのが、「ちょっとお金ないから今だけ借りちゃおうかしら」なんてオシャレなマダムがほんの少しの前借り感覚で借りるようなことってあるんですかね? それで数日後にはしっかり普通に返す、みたいな理想的な「ちょい借り」は果たして存在するのか?
現実は、
うえぁあああああ! あと1万! あと1万でいいんだ! それがあれば絶対に出る! この台が出すって言ってる気がするンだよお願いだよ! 貸してくれ! これで出せればきっと今日負けた5万も取り返せるはずなんだよぉぉぉぉ! クソがぁぁあ何でもいいから早く貸せェェエエエエッッッ!!!!
と、内心思っているギャンブラー(あるいはカモ達)が、
僕の心は何も乱れてはいませんが何か?
という顔を装って無人ATMで借り入れするのです。少なくとも僕はそうでした。
毎月限界まで生活費を削って一年以内に完済
先にも書いたように、ギャンブルで作った借金というのは全くなんの意味もない、あるとすれば自らのクズっぷりの塊みたいなものです。
僕がなんとか100万円の借金で踏み止まれたのは、シンプルに運だったように思います。
特に理由なんてなく、ただ単に「もう返す方向にいかないとヤバイな」と思ったからです。
もしそう思えなければ、それこそとんでもない金額まで借りてしまっていた可能性は十分あると思います。
当時僕はオンラインカジノもFXもボートレースも、というかなりのクズライフを送っていて、仕事もアルバイトのみでした。
今思えば、今のところの人生では1番の暗黒期だったように思います。
バイトのみとはいえ、かなりフルで働いていたので月に18万円ぐらいの収入はありました。
一度返済しよう!と決意すると、不思議と借金が急に手の届く「消せるもの」として実体を現してくれたように思え、やる気も出ました。
当時は1人でボロアパートに住んでいたので、ばらつきはありましたが毎月生活費は削りまくって残りを全て返済に充てて、5〜10万円を毎月返していきました。
振り返ってみて、嫌だとか、地獄だ、というような感じではなかったように思います。
自分のケツ拭きですし、とにかく早く返してしまいたかったので、淡々と、黙々と、返済していった感じです。
額が遥かに多い方や、そもそも返済する目処が全く立たないような方は迷わずにすぐに弁護士等に相談しましょう。相談だけなら無料なので、とにかくまず自分の状況を客観的に判断してもらうことが大切です。
時期を逸すると本当に取り返しのつかないことにもなります。
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相談することから始めましょう! 孤独に悩み続けるメリットは皆無です。
そうして全力で返していった結果、本気で返しはじめてから一年以内に無事完済し、二度と借りまいと心に誓うのでした。
アコムのおじさんがリーマンにマジ説教してた話
最後に返済したのが、1番多く借りてしまっていたアコムでした。
もう8年ぐらい前の話なので詳細は覚えていないのですが、確か返済が終わる時に一度だけアコムのお店に来るように言われた事があったのです。
ヤバイお兄さんに囲まれて「またもっと借りてくれや」と脅される——というような事ではなく、カードが返済専用に変わるとかなんとかだったと思います。
今でもはっきりと覚えているのは場所は新宿で店内には僕の他に1人のサラリーマンがいたことでした。
僕がお姉さんに今後の事など説明を受けているときに、静かな店内だったのでどうしてもサラリーマンと担当と思われるおじさんとの会話が聞こえてきてしまいました。
今思うとあのサラリーマンは30代前半位でしょうか。
まさに今の僕と同じ位の年齢だったと思います。
すべての会話が聞き取れたわけでは無いのですが、とにかくサラリーマンはお金に困っているようで多くの金額を借りようとしているようでした。
しかしアコムのおじさんがそれに拒否しているようなのです。
「あんたさぁ、ダメだよそんな計画性ない事やってたら。信用の商売だから、あんたみたいな人には申し訳ないけど貸せないよ」
と、アコムのおじさんは割とガチなテンションでサラリーマンに諭していました。
てっきり消費者金融なんてなんでもいいから貸しまくる——と僕は勝手に思い込んでいたので、意外に感じました。
サラリーマンも熱くなっており、最後は怒鳴るように「なんで貸してくれないんだ!」と言ってましたが、
「そうなる人には尚更貸せませんよ」
とアコムのおじさんが言い、ちょっとカッコ良かったです。
そして僕もなんだか耳が痛い。
借金も全て返し終わり、物凄オォク爽快な空気を吸った僕は、あのアコムのおじさんを思い出し、
「次また借りるならアコムかな」
と、青空を眺めながらつぶや……
くわけねぇだろ! 2度と借りるかアコムめ!
悪いのは僕なんですがね。やっぱり利息をジリジリと取られ続けた怨みはありますからね。
まとめ:ギャンブルでの借金はクソ
結局のところ、自分が悪いです。
何の価値もない借金がギャンブルでの借金。
ギャンブルでの借金は素晴らしくクソです。
しかしそれ以上に、その借金をした自分がクソなのです。
借金があるなら返しましょう。
キツイなら早めに人を頼りましょう。
まずは自分の非を認めるところから始めていきましょう。
そして、それでもまだギャンブルを続けたいと思う方は、僕が過去に書いた「勝っている時にやめる為の方法」の記事も併せてご覧ください。
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