近年神社・仏閣の人気はパワースポットとしての人気と合わさって上昇し続けています。
神社・仏閣好きのガチ勢の方には言うまでもない事でしょうが、そうではないライトな神社・寺好きも最低限参拝方法だけは知っておきたいところです。
手水で手や口を清めるなんてことはしたくないけれど、せめて手を合わせてお祈りする際の作法ぐらいは知っておきたい。
そんな最低限好きなあなたに贈る最低限の参拝方法です。
神社仏閣でのお参り方法を簡単にでも知っておけば、より心穏やかに参拝することができますので(これが神社仏閣の不思議なところ)、ぜひ覚えてみてください。
神社とお寺の見分け方
参拝方法の前に、ごっちゃにしている方がいるのはマズイので最低限の神社とお寺の見分け方をご紹介。
というか、神社かお寺かわかっていなくて参拝するのは信心深さもなにもないような気はしますが、念の為に書いておきます。
1・名前で判断
〇〇〇神社、〇〇〇社、〇〇〇宮となっていれば神社。
神社は基本的にはこのうちのどれかの呼び方になっているはずです。
〇〇〇寺、〇〇〇院、〇〇〇大師、〇〇〇堂、〇〇〇庵となっていればお寺です。
お寺もこの内のどれかに基本的にはなっているはず。
レアなのは、弘法大師の真言宗などに見られる〇〇〇大師と、〇〇〇庵も少ないです。
稲荷に関しては、神仏習合で両方の性質を持っている為、簡単には判別できない結構複雑な歴史があったりします。ので、お稲荷さんはお寺であったり神社であったり様々なちょっと特殊な性質を持ちます。
音読み訓読みでの差異が判別方法として挙げられることも多いのですが、神道と仏教は神仏習合で一度は一緒くたに強引にまとまられ、その後また神仏分離で元のように離されるというややこしい歴史を経ています。
その為、音読み訓読みをあてにすると逆に混乱することが多いのでオススメしません。
2・入口で判断
お寺は普通の門ですが、神社は鳥居です。
しかし、中には先に挙げた神仏習合の影響で鳥居のあるお寺も結構あります。
昔の人はなんてややこしい事をしてくれちゃったんでしょうか。
3・雰囲気で感じる
神社は神道を、お寺は仏教をそれぞれ信仰の対象としています。
それがわかっていれば、後はもう感じて下さい。
自然とわかるはずです。
名前、鳥居、そして雰囲気。
これらで総合して考えれば、すぐに神社とお寺の見分けはつくハズ。
それでもわからない方は……逆になぜ参拝しようと思ったのか聞きたいところです。
※神道と直結する最低限知っておきたい日本神話の記事があるので、よろしければ併せてお読みください。
神社の参拝方法
では本題。
先に述べたように、超ライトユーザー向けの参拝方法なので、畏まった部分は全部省きます。
では、胸に刻みましょう。
神社は、二礼二拍手一礼です。
二回お辞儀をし、両手を合わせてちょっとだけ右手の指を下にずらして二拍手し、最後にもう一度礼をします。
お賽銭のタイミングに決まりは無いので、二礼の前に入れちゃうか、二礼した後二拍手の前に入れるのが自然でしょう。
参考までに伊勢神宮の公式動画を載せておきますので、チェックしてみてください。手水の作法も同時に確認できますので、一石二鳥二拍手!
願掛けタイムのような時間も特に決まっていないのですが、流れ的には二拍手した後お願いするのがよさそうです。
これだけ覚えておけば充分でしょう。
お寺での参拝方法
一方のお寺は、お賽銭、合掌、一礼です。
まずお賽銭、というのも決まっているようです。
そして一番気を付けたいのが、神社のように「パン、パン」と手を叩いてはいけないこと。
あくまでも合掌なので、静かに胸の前で手を合わせてお願いタイムすればよいのです。
しちゃったからと言って怒られはしないでしょうが、一応作法上はそうなのです。
賽銭、静かに合掌、一礼。
こちらも参考動画を貼っておきますのでチェックしてみてください。
覚えておいてください。
まとめ:神社は二礼二拍手一礼、お寺はお賽銭、合掌、一礼
神社とお寺の見分け方と、最低限の参拝方法、わかったでしょうか?
もし本当に詳しく知りたい方はネットで調べても良いのですが、案外ネットに出回っている参拝方法も簡略化されたものだったりします。
ガチ参拝は、鳥居をくぐる瞬間、山門に踏み込む瞬間から始まっており、しっかりと手水舎で清めてから参拝に臨みます。
神社であれば神社庁の公式ページを。
お寺は宗派によって細かい参拝方法は異なります。
願掛けタイムもお願いをするのではなく、本当は念仏を唱えるのです。
浄土宗なら南無阿弥陀仏を十遍、といった具合に。
参考までに、増上寺の公式ページを貼っておきます。
宗派は色々でしょうし、そもそも信仰心の薄い方もいるでしょう。
だとしても、最低限の参拝方法を踏まえて参拝することで、きっともっと神社・仏閣の雰囲気と宗教の深淵を垣間見ることが出来るはずです。
※更にキリスト教での十字の切り方、そして修験道や忍者が行う九字の切り方についての記事もありますのでよければ併せてご覧ください。
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